top of page

女性の視点でつくる

    社会科授業

​2017年度の竹村和子フェミニズム基金の助成を受けて刊行しました。

​本書の目的
目次・執筆者

2018/02/28出版

ISBN9784762027758

A5・112ページ

定価本体1,800円+税

学文社(ご注文はこちらで)

 2000年代に入り、日本でもジェンダーの視点を教育に取り入れる必要性が唱えられてきた。その結果、海外での教育事例の紹介や教育でのジェンダーバイアスを指摘した本などが刊行され、学校現場においても男女混合名簿やLGBTに対する言及など、ジェンダーに敏感になったり配慮したりする目に見える変化もあった。

 このような社会的変化の中で、2015年から社会科教育におけるジェンダー研究会を始めた。研究会の参加メンバーは10余人の小中高大の教員である。発足当初はジェンダーという概念に注目したが、研究会を重ねる中で「女性」に焦点を当てることになった。社会科教育において今まで女性のことすら十分に扱ってこなかったからである。なぜ、社会科の教師に女性が少ないのか。どうして歴史教科書にはほぼ男しか出てこないのか。社会科教育の実践において、このような女性の視点から授業を見直すようなものはほとんど見られなかった。2年以上にわたる研究会において、メンバーたちはこれまで各自が行った授業や経験などを振り返り、社会科の授業で積極的に女性を取り入れる必要性を共有した。そして、女性を手がかりとした授業を企画して実践を行い、研究会のメンバー間で意見交換を行った。本書はそのような授業実践と意見交換の成果をまとめたものである。

 本書の対象者は、小・中・高の社会科および地理歴史科・公民科の教師、こうしたことに関心を持つ学校の教師および一般市民である。本書により女性の視点を入れた社会科授業を提示することで、女性が女性として生きやすい社会を構築するとともに、人としての多様性を尊重することに寄与できると考える。

History and Society through

Women’s Eyes in Social Studies Lessons

bottom of page